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- 土佐和紙壁紙とは(とさわし壁紙)
日本の自然と暮らしの中で、技と感性により磨き高められた和紙。
素朴な中に秘めた高い気品が、心に温もりを伝えます。
清らかな仁淀の川辺、土佐和紙の優しさと、あたたかさはきっとご満足いただけると思います。
土佐和紙壁紙について
高知県土佐市で作られる土佐和紙。
やわらかい風合いに、植物の繊維を漉き込んで作られた自然素材の和紙
光をやわらかく取り込み、心をなごませてくれます。
漉いた和紙は繊維同士がよく絡み合い丈夫な紙になります。
そのため、耐久性と強度に優れており、クラック(ひび割れ)しにくく丈夫で長持ちします。
土佐和紙壁紙の特長
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天然素材
土佐和紙の原料は、ケナフ、木材パルプ、楮(こうぞ)、三椏(みつまた)、 雁皮(がんぴ)など、すべて天然の素材です。燃やしても有害ガスが出ることがなく、土に埋めればそのまま自然に還ります。
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調湿作用
紙は木と同じように呼吸をしています。湿度が高い時は湿気を吸い、乾燥している時は湿気を出すので、夏は涼しく冬は暖かく過ごすことができます。調湿作用があるので、結露やカビが発生しにくいのです。
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調光効果
和紙のランプシェードの柔らかな光を見たことがあるとおもいます。和紙の表面は繊維がランダムに並んでいるため、光を乱反射します。照明の灯りや日光もとても柔らかく感じ、土佐和紙の調光効果で、やさしい光に室内が包み込まれます。
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吸音効果
土佐和紙は、光と同じように音も分散させる性能があります。大きな音も、土佐和紙の壁紙に柔らかく反射して、私たちの耳にやさしく届きます。部屋からもれる雑音も軽減し静かな空間をつくります。
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室内空気汚染がなく、化学物質の放散がない
和紙は自然の植物を原料としているので身体に害がなく室内環境をキレイにし化学物質の放散もありません。
[シックハウス症候群]と呼ばれ問題になっている発ガン性物質ホルムアルデヒドによる室内汚染。隙間がなく換気をすることもなくなった気密性の高い住宅中、新建材やビニルクロスの接着剤から出ているのをご存じでしょうか。またビニルクロスには、柔らかくするための薬品、可塑剤と難燃剤が大量に含まれていたりします。
土佐和紙壁紙の素材について
和紙は楮(コウゾ)、三椏(ミツマタ)、雁皮(ガンピ)、ケナフ等天然の植物を原材料としています。
和紙壁紙は湿度の高い時は湿気を吸収し、また低い時には蓄えていた湿気を放出する調湿効果あります。本来紙の持つ性質として保湿効果もあります。
また、紙の繊維が光を乱反射するため日光や照明の明かりがとても柔らかく感じる事ができます。
和紙壁紙は呼吸している為自然に室内の湿度やホコリを吸収する性質があり時間の経過とともに風合が良くなっていくのが魅力です。
この変化していく風合を大切にして頂けるようお願い致します。
素材の特徴
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楮(こうぞ)
コウゾは、クワ科の植物で1年に約2〜3メートルにもなり、毎年収穫できるため、古くから和紙の原料として使われてきました。
冬の時期、コウゾを根本から刈り取り、「こしき」という道具で2時間ほど蒸し、皮を剥いで乾かします。このようにして作られたコウゾは黒皮とよばれ、そのまま使うこともありますが、普通、黒い皮を除いて白いきれいな原料として使用します。
コウゾは繊維が長くて太いので、障子紙、かさ紙、たこ紙などのような、たいへん丈夫な紙ができます。また、土佐和紙のなかでもっとも有名なタイプライター原紙の土佐典具帖紙も、コウゾから作られます。 -
雁皮(ガンピ)
ガンビもミツマタと同じジンチョウゲ科ですが、栽培がむつかしいので自然のものを原料にします。
ガンビは繊維がいちばん細く、強くて粘りがあります。学校で使う謄写版原紙などが作られます。ヤスリ版の上でガリガリと鉄筆で字を書いても破れたりしません。 -
三椏(ミツマタ)
和紙の原料として使われ始めたのはいちばん新しく、今から約390年ほど前からです。
原料として収穫できるまでに3年ほどかかりますが、収穫方法や皮剥の方法はコウゾと同じです。ミツマタは繊維が丈夫で細くつやがあり、1万円札に使用されています。新しいお札をさわるとすべすべしていますが、これはミツマタが使用されているからです。
また、ミツマタからは、着物で有名な京都の西陣織物の金糸や銀糸、金銀の箔合紙、書道用紙なども作られています。これらの原料は、雨が多く、あたたかい土地でよく育つ植物ですから、高知県の山々はたいへん適した場所といえます。
これらのことが、高知県の紙産業を発展させてきた土台となっています。近年はタイ、フィリピン、チリ等外国産等の使用が多くなっています。 -
ケナフ
アオイ科の一年草で、成長が非常に早く、木の5倍以上の炭酸ガスを大量に吸収して固定する環境改善作物です。現在、日本では沖縄から北海道まで、学校や市民団体、ケナフの会などでも多く栽培されています。
約半年間で成長し、栽培範囲も広く、短期間で多くの収穫が可能です。したがって地球環境の視点からも最近特に注目されてきました。短期間に成長し、木材資源に替わるケナフを原料とした紙はさまざまな分野で使用されています。
ケナフの紙は上質で強く、風合いもよい紙が出来ます。その他和紙の原料として、麻、イネワラ、オクラ、竹幹、熊笹、竹皮、炭などがあります。 -
WOOD・わりばし
環境に優しく、資源を無駄にしないエコクロスとして再生されています。
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竹
竹は堅くて弾力性に富み、柔軟性があり、繊維は丈夫で細長く、その繊維を利用して良質の紙ができます。
光触媒加工
酸化チタンには抗菌 消臭 大気浄化 防汚等の効果があり健康対策、環境対策、シックハウス対策等に優れた効果を発揮します。
光触媒とは?
- 光触媒は、太陽や蛍光灯などの光が当たると働き始める触媒である。触媒は、光が当たると表面に強い酸化作用が発生し、有害化合物や細菌などを分解するという強い作用を持っています。
- 光触媒を利用することにより、大気浄化、水質浄化、汚染防止、脱臭、抗菌、院内感染防止、曇り防止など幅広い用途への応用ができます。
- 室内の壁にコーティングすると、シックハウスの原因とされる有害物質(VOC)や様々な菌類(インフルエンザ、カビ、大腸菌、黄色ブドウ球菌、MRSA…などなど)を分解し無害なものにします。また、臭いを分解し、防臭効果を発揮します。
- 私たちの身近でも「光触媒」があります。それは、緑色植物の光合成です。これも一種の光触媒反応です。
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夏には除湿・冬には加湿・・・優れた調湿作用
和紙は隙間が大きく繊維に空気を含む為、室内の湿度が高い場合は吸湿し湿度が低いと空気中に水分を放出して室内の湿度を一定に保つ働きがあります。また、土佐和紙壁紙の原料は、ケナフ・木材パルプ・三椏・雁皮・椿・竹等の自然素材。身体に害がありません。
ビニールクロスからの接着剤からは発ガン性物質が出ることがあります。収穫までの年数も木材パルプに比べ短いので森林伐採などの自然破壊もありません。腐れば肥料になり燃やしても有害物質は発生せず環境に最も優しい素材だといえます。
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1m幅ロールで施工がしやすい・・・簡単に
1m幅のロールですので一般クロスと同様の施工で簡単に貼り付けられます。和紙壁紙と聞くと施工が難しそうと思われますが、当店の和紙壁紙は従来の和紙のような袋貼りや下貼りを必要としません。
施工についてはこちら -
一度貼ると、貼り替えも簡単・・・重ね貼り
和紙壁紙はもともと重ね貼りを基本にしているため、ビニルクロスの貼り替えのように一度剥がすような手間はなく和紙壁紙の上から貼っていただけます。上から重ね貼りすることにより和紙の厚みが2倍になり調湿性・保温性なども、どんどん増していきます。
また、リフォーム時のゴミ減量化や壁の下地も痛めません。
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時間が経つほど味わい深く・・・風合い
ビニルクロスは貼った直後はキレイですが、時間が経つほどに劣化していくのに対し和紙は自然素材ですので時間がたつほどに色々なものを吸収しながら、年月と共に亜麻色に変色し、味わいがでて風合いが良くなっていきます。
暮らしと共に変わっていく和紙独特の表情をお楽しみください。
施工について
基本的にはビニールクロスと同じ要領ですが丁寧に扱って下さい。
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下地処理
土佐和紙壁紙は、裏打ち紙がありませんので念入りに下地処理をして下さい。
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接着剤
和紙壁紙本体にはホルムアルデヒトは全く混入していませんので使用する糊もノンホルムアルデヒトタイプをお使いください。
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ジョイント部
(和紙の特徴である耳が両側についています)
基本的に重ね貼りをお勧めします(重ねしろ約1cm)。
普通のクロスのように突き合せ貼りもできます。(くいさきテープを使用することで開く事を防げます) -
その他の留意点
- 刷毛はできるだけ柔らかいものを使用してください。
- 汚れ、糊等が表面に付着したときは湿らせた布で軽く叩いて浮かせ、その後柔らかい布でふき取ってください。
- リフォーム等で貼りかえるときは一度剥がすのではなく重ね貼り願います。
- カッター、定規等の汚れ、油等はきれいにふき取ってご使用下さい。
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その他の注意点
- 接着剤は普通の濃さのやや薄めにし、ビニールクロスと同程度の量を使用してください。
- 和紙の吸湿性機能を発揮するため、撥水は最小限度にしていますので、品質や室内環境に応じてオープンタイムを通常よりやや短めに取ってください。加工を容易にするとともに膨れを防ぎます。
- 施工時間はオープン時間をとってから15〜20分を目安に貼ってください。また、30分を超えると貼りにくくなってしまいますのでご注意ください。