化学物質過敏症の方への ウールカーペット
AGIショップ製品について
The Wilton などのウィルトン織カーペット(織じゅうたん)には糸抜けなどの補強・防止や商品の寸法安定のために裏面にSBRラテックスかCMCなど薄く塗布しています。
裏面について
素材は
ヨコ糸・ジュート
タテ糸・ポリエステル
を使用して表面のウール糸と同時に織っています。
カーペット裏加工
接着剤は使用しておりませんが 糸抜け防止や形状・寸法の安定性にカーペット裏加工(コーティング)をしております。
SBRラテックスを塗布しています。
SBR
正式名称を「スチレン・ブタジレン・ラバー」と言われる合成ゴムの一種になります。
もともとは天然ゴムの代用品として開発され、特性も似ていることから様々な工業製品に使用されている物質のひとつです。
ウィルトン織りカーペットに使われている理由としましては 糸抜けなどの補強・防止や商品の寸法安定のために裏面に薄く塗布しています。一般的に広く使われていることからわかるように 物質としては非常に安定しており 安全性などに関しても問題はないかと思われます。また(注1)一般的なホームセンターで売られているカーペットに比べそもそもの使用量が少ないので その点においても安全性が高いといえるかもしれません。
VOC(F☆☆☆☆)などの認定テストにおきましても 基準値のクリアではなく検出限界以下という さらに低いレベルで試験成績書が出てくることがほとんどです。しかしながら 合成ゴムではある為 揮発物資が全くないわけではありません。合成時に若干の揮発物質が内包された状態で残っていることは事実です。
この対策としましては
「換気」以外の対応は存在しません。
当店で出荷前に数日間 広げて換気することは可能ですが どのレベルまで減っているかの確認は現実的に不可能ですので ご自宅でもこまめな換気をお願いします。ただ 先ほど触れましたように 揮発物質が若干残っている状態ですので 換気により除去されてしまえばその後も生成されるわけではありません。
床暖房などの使用に関してですが
揮発物質に関しては製品の温度を上げることによって通常の使用より多くの揮発物質を放散します。逆に揮発物質の除去も早くなります。耐熱性に関しましては 床暖房やホットカーペットなどの温度帯では性質変化はありません。しかし 若干の色変化は起こる可能性があります。
化学物質過敏症・シックハウス症候群対策
- はじめに
- 室内空気は化学物質やダスト汚染されている
- 化学物質過敏症(本態性環境不耐症)
- ウールの室内空気浄化能力について
- ウールカーペットを部屋に敷く
1.はじめに
住まいでの化学物質過敏症やシックハウス症候群・消臭などの基本的な対策は “換気と通気“ です。というのもその方法しかございません。私たちの住まいは「化学薬品のすみか」と化しています。
プリントされた塩化ビニルに囲まれた壁・床・建材や家具などが 発散するホルムアルデヒドなどによって 家の屋内の空気は 私たちの健康をむしばむ 有害な化学物質で満ち満ちています。私たちは その有害物質から身を守るための 正しい知識を持ち 自分で 自分の身を守る知恵を持つことが必要となります。
2.室内空気は化学物質やダスト汚染されている
私たちの家の部屋は 押し入れ・天井・壁・家具・床などに使用されている合板類や塩化ビニルクロス(壁紙)・塗料などから揮発するいろいろな有機化学物質によって 想像以上の量の化学物質で汚染されています。
揮散性有機化学物質(VOC)が一般家庭の中に 深く・広く・忍び込んでおり・めまい・頭痛・吐き気などを訴える “シックハウス症候群”や“化学物質過敏症” などが社会問題となっています。なかでも、発がん性物質と言われている「ホルムアルデヒド」の増加が健康被害の大きな問題となっています
⇒ ホルムアルデヒド Wikipedia
3.化学物質過敏症(本態性環境不耐症)
普通の人には 全く感じない超微量の化学物質にも 反応する症状を起こす人が居ます。このような症状を化学物質過敏症と言います。
・通常の人であれば症状を出さないような微量な環境中の化学物質に反応して、種々の多彩な症状を訴える病態とされる。
・自覚症状が基本となる自律神経系の不定愁訴や精神神経症状をはじめとする多彩な症状を訴える。
・WHO/IPCSでは、症状の原因が環境中の特定の化学物質とは断定できず、因果関係が証明できないことから「化学物質」という言葉は使わず、本態性環境不耐症(Idiopathic Environmental Intolerance:IEI)を用いる。
・「室内環境に由来する健康障害」であるシックビルディング・シックハウス症候群とは異なる疾患。
1) 厚生労働省ホームぺージPDF
新シックハウス症候群に関する相談マニュアル(改訂新版)
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10900000-Kenkoukyoku/0000194745.pdf
4.ウールの室内空気浄化能力について
ニュージーランド羊毛研究所(WRONZ,Wool Research Organization of New Zealand)のS.M. Causer等がウールカーペットを使って、ウールが空気中の化学物質を素早く浄化する能力を持っていることを立証されました。この試験では健康に害を 及ぼす代表的な 汚染物質であるホルムアルデヒドと 二酸化窒素について試みている。
環境測定装置の中に
・ウールカーペットを敷いた場合
・ナイロンカーペットを敷いた場合
・何も使用しない場合について
420ppmと言う高濃度のホルムアルデヒドで汚染した空気を入れた。
その結果 ウールカーペットを敷設している場合には 4時間後には ホルムアルデヒドが 殆ど無くなっていることが確認されました。同様に5ppmにした場合には40分で きれいな空気に浄化されることがわかっています。二酸化窒素を使った試験においても 全く同様にウールカーペットの持つ浄化能力が立証されました。
しかも この浄化能力は一時的なものではなく 30年にも及ぶ長期にわたって 室内汚染物質を吸着し続けると報告しています。さらに 一度吸着した汚染物質はウールとの化学結合によるものであり 外部に放出しない特徴を持っているとも報告しています。
5. ウールカーペットを部屋に敷く
ウールの室内空気浄化作用についてウールは室内空気を浄化すると 非常に優れた物質であることが立証されました。私たちが室内に充満している有害物質から身を守るために換気と通気と掃除はもちろんですが「ウール製品を室内に置くことが 最も費用が少なくて・最も効果的で しかも最も簡単に出来る対策である」ことがわかりました。
特に効果的な方法は 汚染物質との接触面積の大きいウールカーペットを部屋に敷くことです。カーペット1㎡の空気との接触面積は 直径35μのウールを 1,000gr/㎡使用したとすると 少なくとも100㎡の面積に匹敵し 室内に大きな空気浄化工場を持ったことになります。
これらのように ウールカーペットを部屋に敷くと言うことは 私たちに 温かさと安らぎを与えてくれるだけではなく 部屋の空気をきれいにし 私たちの健康増進に役立ってくれることになります。これは ウールのカーテン・ウールの毛布・羊毛ふとんなどでも十分その効果は期待できます。
また 住まいはウールカーペットだけでなく壁や天井に使用する自然素材の壁紙製品も重要です。
AGIショップのおすすめの壁紙は土佐和紙・月桃紙・Tomita織物の壁紙です。
より自然で自然素材の調湿性と和紙の通気性が 室内空気環境の向上に役立ちます。
⇒ 明紙 wallpaper
厚生労働省ホームぺージ
シックハウス(室内空気汚染)問題に関する検討会
(https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/other-iyaku_128714.html)
⇒ シックハウスシンドロームについての解説と簡易測定法による室内空気の実態調査
⇒ 居住環境中の揮発性有機化合物の全国実態調査について
認定NPO法人化学物質過敏症支援センター
化学物質過敏症支援センターホームぺージ
https://cssc4188cs.org
⇒ 化学物質過敏症について
お読みいただきありがとうございます。
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