ウィルトン織カーペットとは|製法・構造・特徴を解説
ウィルトン織は、経糸(たていと)と緯糸(よこいと)でつくる地組織に、パイル糸を織り込んでつくられる機械織りカーペットの製法です。
パイルと地組織を一体として織り上げることが大きな特徴で、ロールカーペットとして住宅の居室や廊下、階段などの施工に使用できるほか、必要なサイズにカットして縁を加工することでラグとして仕上げることもできます。
ここでは、ウィルトン織カーペットの製法や構造、実際の織機やカーペットの裏面を見ながら、その特徴を解説します。

ウィルトン織カーペットとは
ウィルトン織は、イギリスのウィルトンに由来する機械織りカーペットの製法です。
一般的な布を織るように経糸と緯糸を組み合わせ、そこへ表面を構成するパイル糸を織り込んでカーペットをつくります。
パイルと地組織を一体として織り上げるため、しっかりとした構造を持つ織物のカーペットに仕上がります。

ウィルトン織の基本は「織物」
ウィルトン織の仕組みを理解するには、布をつくる機織りをイメージすると分かりやすくなります。
機織りでは、経糸と緯糸を交差させながら布を織り上げます。ウィルトン織も基本的な考え方は同じで、地組織を形成しながらパイル糸を組み込み、カーペットとして織り上げていきます。

ウィルトン織機でカーペットを織る
ウィルトン織カーペットは、専用の織機を使って製造します。
多数の糸を織機へ送り込み、経糸・緯糸による地組織と、表面をつくるパイルを一体として織り上げていきます。

パイルをつくる仕組み
カーペット表面の毛足を「パイル」と呼びます。
ウィルトン織では、地組織へパイル糸を織り込みながら、表面に立毛部分を形成していきます。製品によってパイルの高さや仕上げ方が異なり、それによって踏み心地や表情にも違いが生まれます。

ロールカーペットとして織り上げる
織り上がったウィルトン織カーペットは、長尺のロール状で扱われます。

必要な寸法にカットし、施工用ロールカーペットとして使用するほか、用途に応じて縁を加工し、ラグとして仕上げることもできます。

裏面を見ると分かる、ウィルトン織の構造
ウィルトン織カーペットは、表面だけでなく裏面を見ると織物としての構造を確認できます。
パイル糸と地組織が一体として織られており、裏面には経糸と緯糸による織組織が現れます。

三本地
ウィルトン織には、地組織の構成によって異なる織り方があります。
写真は、3本の経糸で地組織を構成する「三本地」と呼ばれる構造です。表面のパイルを支える地組織がしっかりと形成されています。
三越織
三越織も、ウィルトン織カーペットに用いられる織組織のひとつです。
断面を見ると、表面のパイルと、その下にある地組織の構成を確認できます。完成した表面だけでは見えない部分ですが、こうした織組織がウィルトン織カーペットの土台となっています。

ウィルトン織ならではの特徴
- パイルと地組織を一体として織り上げる
表面のパイル糸を地組織へ織り込んでつくる、織物ならではの構造です。 - ロールカーペットとして施工できる
居室だけでなく、廊下や階段など、空間に合わせた施工ができます。 - ラグとして仕上げることもできる
必要なサイズにカットし、縁を加工することでエリアラグとして使用できます。 - パイルや織組織によって表情が変わる
パイルの高さや仕上げ、密度などによって、踏み心地や見た目に違いが生まれます。
製造工程を動画で見る
ウィルトン織カーペットが織り上がる様子は、動画でもご覧いただけます。
日本製ウィルトン織カーペットを選ぶ
AGI KANSAIでは、日本製ウールカーペットの中から、ウィルトン織の施工用カーペットやラグを取り扱っています。
カーペットは、製法だけでなく、素材、パイル、密度、厚み、使用する場所、施工方法まで含めて選ぶことが大切です。

まとめ
ウィルトン織カーペットは、経糸と緯糸による地組織へパイル糸を織り込み、一体として織り上げる機械織りカーペットです。
表面のデザインや色だけではなく、裏面の織組織やパイルの構造まで知ることで、カーペットの違いをより深く理解できます。
AGI KANSAIでは、日本製ウールカーペットと高級壁紙の専門メゾンとして、素材や製法、用途に合わせたカーペット選びをご提案しています。

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